防犯カメラの種類と目的別の選び方

防犯カメラ(バレット型)

防犯カメラの種類はどれくらいあるの?

防犯カメラが普及すると同時に様々なニーズに合わせて種類も増えてきました。

今回は防犯カメラのデザインと機能の観点からそれぞれの種類について解説していきます。

デザイン

「バレット型カメラ」
筒形とも呼ばれ、防犯カメラの形として一般的な種類のため防犯効果が高く、店舗などの屋外でよく見られる形です。

「ボックス型カメラ」
箱型とも呼ばれ、バレット型と同様防犯カメラらしい見た目をしていますが、小型のものが多いため防犯が必要な店舗の屋内によく使われています。

「ドーム型カメラ」
半円型で、バレット型やボックス型と比べると威圧感が少ない防犯カメラです。屋内・屋外は問わず、天井に設置されていることが多いです。撮影範囲が広いものが多いのも特徴です。

「ダミーカメラ」
防犯カメラの形の、撮影・録画機能がない機械になります。まるで本物の防犯カメラかのようにランプが点灯しているものもあるため、犯罪抑制の効果を期待して使われます。

「小型カメラ」
隠しカメラのような、カメラがあることを気付かせないための小さなカメラです。防犯よりも監視目的に使われます。

機能

「ネットワークカメラ」
IPカメラとも呼ばれ、カメラ単体でネットワークに接続できる種類のものです。カメラで撮影した映像は、スマートフォンなどで確認することができ、防犯目的以外にも見守り目的で使われることが多いです。

ネットワークカメラについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、よろしければご覧ください。

ネットワークカメラを知る!選び方のポイントは?

「ワイヤレスカメラ」
ネットワークカメラと似た印象を受けますが、こちらは通常有線でモニターにつなぐ防犯カメラに対して、電波が届く範囲のモニターに映像を映します。自宅のWi-Fiが遠く離れたら使えなくなるのと一緒です。

「人感センサー連動カメラ」
赤外線や超音波を用いて、防犯カメラのエリア内に人が入った場合だけ稼働する機能を持つ種類の防犯カメラです。
必要な時のみ録画をするため、確認も容易でデータ量の削減にも繋がります。

似た機能で「動体検知機能」があります。こちらは動くものすべてに反応するため、動物などにも反応してしまいます。

「夜間撮影対応カメラ」
赤外線暗視型や微光監視型など、夜間の撮影に対応しているで種類の防犯カメラです。常に明かりがある場所か、真っ暗になる場所かによって使用できるタイプが異なります。

「スピーカー・マイク内蔵カメラ」
映像だけではなく音声にも対応した防犯カメラです。相互通話が可能なカメラの種類もあり、このタイプは見守り目的で使用する場合におすすめです。

「耐久性が高いカメラ」
防塵・防水規格(IP規格)が示されているカメラは屋外の利用に向いている種類です。

IP00~IP68で表されており、10の位が防塵、1の位が防水の指標になっています。数字が高いほど防塵・防水機能に優れているといえます。
防犯カメラを屋外で使うときにはIP66以上のものを選ぶようにすると安心でしょう。

また、防塵・防水以外にも耐衝撃性のカメラもあります。
これは証拠隠滅のために防犯カメラを攻撃されても破損しない頑丈さが特徴です。

「補正機能付きカメラ」
逆光補正や、フリッカー補正がついているカメラもあります。
逆光補正機能は、逆光状態になったときに映像の明るさを調整する機能のことで、映像が黒くつぶれてしまうことを防止できます。

電気の周波数の影響で起こる映像のちらつきをフリッカーといいます。このフリッカーを補正する機能付きの防犯カメラの導入の際には、東日本と西日本で電気の周波数が異なるため注意が必要です。

どうでしょうか。よく聞く機能を主にピックアップしてみましたが、まだまだ紹介できていない防犯カメラの種類がさまざまあります。

種類が豊富な防犯カメラを選ぶときにはどんな点に注目して選べばいいのでしょうか。

防犯カメラの選び方のポイント

防犯カメラを選ぶうえでまず確認したいことは、以下の点です。

①家庭向けか、会社などの事業向けか
②防犯目的か、家族などの見守り目的か
③防犯目的の場合、屋外で使用するか、屋内で使用するか
④夜間も使用するか
⑤予算はどれくらいか

家庭で屋外の防犯目的で使う場合であれば、防犯カメラが設置されているとわかりやすい形のカメラで、防塵・防水機能、夜間撮影機能を備えた種類が良いといえます。

モニターなどを設置するスペースを確保しなくてもよいネットワークカメラやワイヤレスカメラで、画質が良い種類を選ぶと有事の際に証拠としても利用できるでしょう。

ペットや家族の見守り目的で使う場合なら、逆に監視されている感じを受けにくいドーム型のカメラや必要な時だけ監視するセキュリティモードが付いている種類をお勧めします。
動きを追える首振り機能や相手と会話ができるマイク・スピーカー機能がついているものを選ぶといいでしょう。

会社などの事業向けに防犯目的で使用する場合、駐車場や工場など広範囲であれば防犯カメラの設置台数を増やすか、広範囲を映せる防犯カメラにするかは予算と目的の兼ね合いになるでしょう。
屋外や土埃が舞うような場所であれば防塵・防水機能は外せません。

また、昼間の倉庫の入り口など明暗が分かれるような場所に設置するなら補正機能がついている種類だとしっかり撮影ができます。

事務所内での盗難や不正の監視をしたいと思ったら、顔や文字がはっきり映るような画質のものを選ぶようにしましょう。そのためには200万画素以上の画素数が必要です。

画質などの性能が良ければ良いほど防犯カメラそのものの値段も上がります。
予算が決まっている場合は、必要な機能を取捨選択する必要があります。

防犯カメラの選び方については、こちらの記事でも解説しています。

おすすめの防犯カメラメーカーと選び方のポイント

防犯カメラを設置するときの注意点

防犯カメラを設置するときには注意したいことがあります。

「防犯カメラを設置していることをステッカーなどで周知すること」と「第三者を写さないようにすること」です。

防犯カメラの映像は個人情報です。

自分の敷地内であれば自由に設置していいわけではなく、故意でなくても自分の所有物以外を撮影するとプライバシーの侵害になるため、取り扱いには十分注意しましょう。

インターネットへの流出や録画データの紛失・盗難などにあわないよう、録画データの保管は慎重にしてください。

まとめ

防犯カメラは種類が多くなっています。
デザイン面から機能面まで、それぞれの需要に合わせたものが豊富にあります。
自分が防犯カメラを設置する目的に応じた機能を備えた防犯カメラの種類を選びましょう。

手が届きやすくなった防犯カメラですが、使用する際には周囲のプライバシーに配慮することが求められます。

以上が、防犯カメラの種類や選ぶポイントになります。

コラムを読んでいただいた上で、もっとプロに相談したい、防犯カメラの設置位置や設置工事もお願いしたいという方は、未来電機までお問い合わせください。

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