トレイルカメラとは?費用相場から選び方まで解説!

カメラ

そもそもトレイルカメラって?

トレイルカメラはセンサーカメラとも言います。
自動撮影カメラ、野生動物カメラとも呼ばれ、赤外線センサーで生き物の熱を感知して自動で撮影をするカメラです。

静止画だけでなく動画も撮影可能で、夜間撮影もできます。
電源や配線を使わず、乾電池で動くため設置が簡単です。

野生動物カメラといわれるだけあり耐久性が高く、用途は野生動物の生態観察や狩猟現場の撮影に使用されます。
他にも、設置の容易さから屋外の防犯や不法投棄の監視などにも利用されています。

また、トレイルカメラには通信できるタイプもあり、撮影した動画や画像をスマートフォンなどから確認できるものもあります。

トレイルカメラの性能の選び方ポイント

トリガースピード

センサーが動くものの熱を感知してからシャッターを切るまでのタイムラグのことです。
速いもので0.07秒、遅いもので2秒かかります。

野生動物の撮影であれば、トリガースピードが遅いとシャッターが切れたころにはもういないということもあり得ます。

また、SDカードの容量によってもトリガースピードに差が出ます。

SDカードの書き込みの際にはファイルシステムをチェックするという行程が入ります。
容量が大きいとその分チェックに時間がかかるため、トリガースピードにも若干の影響が出ます。

とは言え、チェックにかかる時間は0.1秒ほどしか変わらないので、長期間の設置をするのであれば16GBや32GBのSDカードを使用して問題ないでしょう。

赤外線センサーの反応範囲

トレイルカメラは赤外線センサーで熱を感知して自動で撮影をしますが、熱を感知できるエリアには限りがあります。

カメラによって感知できる範囲は15m~30mまで様々です。
また、センサー反応距離が30mとなっている場合でも、あくまで正面の一番長く感知できる距離であり、角度によっては感知できる距離がもっと短くなるので注意しましょう。

他にも、外気温と被写体の温度差が小さい場合、センサーが反応できる距離が短くなったり感知できず反応しなかったりします。

被写体のサイズもセンサーの反応距離に影響します。大型の動物では感知できる範囲でも、小動物の場合は感知できない場合もあります。

フラッシュの照射距離・種類

トレイルカメラのフラッシュの照射距離もカメラによって異なります。
ここで注意したいのは、先ほどのセンサー照射距離とフラッシュの照射距離は異なるという点です。
夜間の撮影で、センサーで感知できてもフラッシュが届かず被写体が見えないということにもなります。

フラッシュの種類も豊富です。大きく分けても4種類のフラッシュタイプがあります。

警戒心の強い動物や、防犯目的で使用するなら、人の目には見えない波長の赤外線を照射して撮影する「不可視光線フラッシュ(ノーグローライト)」

フラッシュ部分が赤く光って撮影をするため、不可視光線フラッシュ(ノーグローライト)よりも少し明るく撮影できる「可視光線フラッシュ(ローグローライト)」

普通のカメラ同様、一瞬強い光を発して撮影する「ストロボフラッシュ」

動物を感知するとLEDライトが点灯し、夜間でもカラーで動画も静止画も撮影可能な「白色LEDフラッシュ」

ノーグローライトとローグローライトは夜間撮影時には映像が白黒になってしまいます。
ストロボフラッシュは夜間は動画は撮影できませんが、静止画をカラーで撮ることができます。

しかし、ストロボフラッシュや白色LEDフラッシュは、ライトが動物を刺激してしまいストレスになってしまいますので、野生動物の撮影には使用しないことをおすすめします。

画角

トレイルカメラの画角の主流は、55°~60°です。
1回の撮影で広範囲を撮影できる、広角レンズを搭載したトレイルカメラもありますが、取り扱いには注意が必要です。

広角レンズを搭載した場合、赤外線センサーの範囲もそれに合わせて広くないといけません。
広角センサーにする、もしくはセンサーそのものを増やす必要があります。

また、夜間の撮影時にも同じだけライトの照射範囲が必要です。
それを補うだけのライトの数に増やさなくてはいけません。

さらにセンサーの数やライトの数を増やすと、消費電力が増えます。
消費電力が増えると動作時間が短くなるので、それを補うために今度はバッテリーを大きくしなくてはなりません。

というように、広くなった分だけそれを補うために必要なことが増えます。
どこまで必要かをよく検討して使用しましょう。

接写撮影機能

トレイルカメラは、焦点距離が長いため、被写体が近すぎるとピンボケしてしまう機種が多いのですが、「接写撮影」の機能を持ったモデルもあります。

他にも焦点距離を変更できる焦点レンズを付属したものもあるので、近距離でもはっきり撮りたい場合はこの機能があるモデルを選ぶことをおすすめします。

リアルタイム通信機能

最近では格安SIM(MVNO)を利用して、撮影した映像をパソコンやスマホで確認ができる通信タイプの機種も出てきています。

遠隔でカメラの電池残量などの状態を確認できるため、設置場所へ頻繁に行けなくてもカメラが問題なく稼働しているか確認が可能です。

ランニングコストはかかりますが、ショートメール機能やアプリケーションを利用して設定の変更も可能です。

この機能を導入する場合は問題なく使えるかなどを確認するために、実用前に1か月程度テストすることをおすすめします。

リカバリータイム

リカバリータイムとは、撮影後次の撮影ができるまでのカメラの回復時間のことです。
ストロボフラッシュのカメラはストロボの回復に時間がかかるため、連続撮影には向いていません。

リカバリータイムは短いほど連続撮影が可能で、高性能なものだと1秒未満で回復するものもあります。

その他の機能

トレイルカメラに限らず、カメラは「画質(画素数)」は重要です。
画素数を上げると基本的に画質は上がりますが、データ量も増加します。
データ量が大きいと撮影スピードや映像の保存数が下がるので、用途に合わせた画質を選びましょう。

「1回の動画の撮影可能時間」も機種によって異なります。
5秒~120秒撮影可能なものが多いですが、データ量も消費電力も多くなるので、SDカードの容量にや通信量に気をつけましょう。

設定した時間間隔で撮影する「タイムラプス機能」や、設定した時間帯だけカメラを起動させる「スケジュール機能」など便利な機能もあります。

トレイルカメラの費用相場

トレイルカメラは7,000円~300,000円ほどのものまでありますが、一番多い価格帯は15,000円前後になります。

値段が高いものがいいものとも限りませんので、自分が必要としている機能は何か検討し、必要な機能を備えているトレイルカメラを選ぶようにしましょう。

トレイルカメラの導入すべき環境は?

トレイルカメラは、自動撮影のため人を配置しなくてもよく、乾電池で動くため電源が近くになくてもよく、頑丈で、モデルによっては防水・防塵性能が高いので過酷な環境でも設置できるメリットがあります。

1つ注意しなくてはいけないのは、ガラス越しだとセンサーが反応しない可能性があるので、遮蔽物がないようにしましょう。

トレイルカメラ以外にも、屋外の撮影が可能な防犯カメラもあります。
こちらの記事もよろしければご覧ください。

屋外用防犯カメラの選び方や設置上の注意点

まとめ

トレイルカメラとは、赤外線センサーで生き物の熱を感知して自動で撮影をするカメラのことで、乾電池で動かすことができます。

トレイルカメラは過酷な環境でも使用することができ、山間部での野生動物の観察や不法投棄などの監視などに利用されます。

トレイルカメラは15,000円前後で色々なモデルが販売されていますが、目的に合った性能を選んで購入しましょう。

以上、トレイルカメラとは何かというお話でした。

コラムを読んでいただいた上で、防犯カメラについてもっとプロに相談したい、設置位置や設置もお願いしたいという方は、未来電機までお問い合わせください。

お気軽にお問い合わせください
072-287-5000
受付時間 9:00〜18:00 土/日/祝 除く

お問い合わせ