防犯カメラの録画に必要なレコーダーと記録媒体のおすすめ

防犯カメラ

防犯カメラは、基本的にそれ単体では「撮る」だけで終わってしまいます。

防犯カメラで撮った映像を「見る」ためのモニター、機器を「繋ぐ」ためのケーブル、映像を残しておくために「録画」するためのレコーダーが必要になります。

今回は防犯カメラで撮影した映像を録画するための録画装置と記録媒体について説明していきます。

録画をするための様々な記録媒体

デジタルカメラや携帯電話のデータを記録するためSDカードが使われていると聞いたことはありませんか?

防犯カメラの映像を録画して記録するための媒体にも同様のものが使われています。
現在では記録媒体にも様々な種類があるため、運用方法や導入する場所によって最適な記録媒体を選びましょう。

記録媒体についてそれぞれ解説していきます。

HDD(ハードディスクドライブ)

防犯カメラの録画に最もよく使われています。価格も安く、長時間の録画も可能です。
耐久性にも優れており、1度購入したらランニングコストはかかりません。

SSD(ソリッドステートドライブ)

HDDと同様ですが、HDDよりも読み込みが早く衝撃にも強いといわれています。
そのため容量が少ないため録画期間は短く価格は高いものの、ランニングコストはかからず屋外設置に向いています。

SDカード

価格的にも手軽ではありますが、耐久性が低く記録時間も短いため、1年に1回はSDカードの交換が必要になります。そのため、ランニングコストは毎年かかります。

クラウド

クラウドとはインターネットなどのネットワークを通じてどこかにあるサーバーなどにデータを保存する方法です。

容量を気にする必要はないため録画期間は長く単価は安いものの、インターネットが繋がっていなければ録画が停止してしまう上、ネット回線を使う限りランニングコストがかかり続けます。

防犯カメラの録画時間の目安

クラウドでの録画であれば、容量を気にせず録画が可能ですが、他の3タイプの記録媒体を使用する場合、防犯カメラの録画できる時間は保存する記録媒体の容量によって決まります。

1週間(7日間)録画したい場合:500GB以上
30日間(1カ月間)録画したい場合:2TB以上
60日間(2カ月間)録画したい場合:4TB以上

ただしこれは「30FPS・100万画素・H.264」という設定の場合です。
この設定が変わると録画に必要な保存容量が変化します。

この録画に必要な容量が変わる3つの設定について続いて解説していきます。

防犯カメラの録画時間が変わる3つの要素

前述した例の「30FPS・100万画素・H.264」が関係しています。

FPSについて

FPS(エフピーエス)とは、フレームレートとも呼ばれ、1秒あたりの映像が何枚の画像でできているかを表すものです。上記の例であれば、1秒間に30枚の画像で構成されていることになります。

このFPSの数値が大きければ大きいほど滑らかな動きが再現でき、小さいとかくついた映像になります。

そして、滑らかな動きになるほど必要な画像の枚数が多い=データ容量が大きくなる=録画できる時間が短くなります。

防犯カメラの解像度について

画素(ピクセル)とは、ソフト面で画像を表現するための点の数のことです。

解像度(dpi)とは、ハード面で画像を構成する点の密度のことです。画像は小さな点が集まって構成されており、1インチあたりの密度が高いほど細かい部分まで表現できます。

当然、密度が濃いほどデータの容量が大きくなるため、録画できる時間は短くなります。

画質(画素数)についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

防犯カメラの画質の必要性と画素数の選び方

レコーダーの録画形式

動画データは容量が大きくなるため、圧縮して軽くしながら録画をしています。

その圧縮方式の一つにH.264というものがあり、国際規格にもなっています。
他にも、Motion JPEG、MPEG-4、H.265などがあります。

現在の主流はH.264ですが、その改良版のH.265は倍くらいの圧縮ができるため録画時間も長くなります。

防犯カメラの録画装置(レコーダー)

防犯カメラの録画装置の主流は、HDDレコーダーです。

SDカードは身近なため敷居は低く感じますが、メンテナンスの手間やランニングコストの面でHDDレコーダーの方をお勧めします。

録画装置は防犯カメラの接続台数、防犯カメラの性能とあっているか、どれくらいの録画時間を希望するか、モニターへ映像を出力する方法などの点を踏まえて選びましょう。

防犯カメラの接続台数によっても録画時間は変化するので、希望する台数が接続できる録画機を選ぶ必要があります。接続台数が多ければ多いほど、データの蓄積が早くなるため録画データの保存期間は短くなります。

また、設置する防犯カメラにあった録画装置を選ばないと画質が低下する恐れがあります。

モニターへの映像出力もHDMIやピン端子など何に対応しているか確認が必要です。

まとめ

防犯カメラの録画には、防犯カメラだけではなく録画装置(レコーダー)や記録媒体が必要になります。

記録媒体のおすすめはHDDで、耐久性が高く価格も安いためコストパフォーマンスに優れています。

録画の容量は録画時間によって決める必要があり、録画時間を左右する条件は容量以外に「FPS・解像度・レコーダーの録画方式」があります。

録画装置(レコーダー)の現在の主流はHDDレコーダーです。

録画装置は「防犯カメラの接続台数、防犯カメラの性能とあっているか、どれくらいの録画時間を希望するか、モニターへ映像を出力する方法」などの点に注意して選びましょう。

 

以上、防犯カメラの録画に必要なレコーダーと記録媒体についてでした。

コラムを読んでいただいた上で、どんな機器があっているのかもっとプロに相談したい、防犯カメラの設置工事もお願いしたいという方は、未来電機までお問い合わせください。

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