LEDのルーメン(lm)とは
LED電球の明るさの単位をルーメン(lm)といいます。
光源がすべての方向に放射する光の総量の値で、光束(こうそく)とも呼ばれます。
ルーメンはワット(W)と同じで、数値が大きければ大きいほど明るくなります。
他にも、明るさの単位としてあるのはカンデラやルクスです。
カンデラ(cd)とは光源から特定の方向へ照射される光の強さのことで、光度とも言います。
一般的なLEDの光度は約50mcd(ミリカンデラ)で、明るいものだと15cdにもなるものがあります。
ルクス(lux)とは、物の表面を照らす光の明るさを表したもので、照度の単位のことです。
ルーメンが光源からの光そのものを数値化したものに対し、ルクスは光源からの光が床や壁にあたった明るさを数値化したものになります。
JISの住宅の照明基準で、空間や行為ごとの照度が規定されており、この基準を考慮して最適な照度にできるLED照明を選ぶことをおすすめします。例えば、居間での読書は500ルクス、書斎での勉強は750ルクスなどです。
LEDの「W相当」って「ルーメン(lm)」と何が違うの?
LEDの電球のパッケージにルーメンのほかにW相当と書いているのを見たことがありませんか?
何故ルーメンだけでなくW相当の記載があるのでしょうか。
実は、白熱電球はワット数が高ければ高いほど明るくなっていきますが、ワット数は消費電力の単位であり、明るさの単位ではありません。
電球の仕組み的に消費する電力が多ければ多いほど明るくなるため、ワット数が大きくなると明るくなります。
ただ、LEDは白熱電球よりもずっと消費電力が少ないため、ワット数で表示すると使用者が混乱してしまうため、W相当という表記が使われるようになりました。
60W相当のLEDは、実際の消費電力は60Wも使っていないけれど、60Wの白熱電球を使用した時と同じくらいの明るさとなります。
ルーメン数が高いと絶対明るいわけじゃない?
家庭用のLED照明であれば、ルーメン数が高ければ明るいと感じます。
しかし、車のヘッドライトであれば一概にそうではありません。
車のヘッドライトは特殊な配光が必要とされます。
配光とは、光源や照明器具の各方向に対する光の強さの分布のことです。
車のヘッドライトに関しては、ルーメン数だけ高くてもやたら明るいだけで見え方は悪かったりします。
しっかり見えるものを選ぶならば、配光性能をチェックしましょう。
また、車のヘッドライトのルーメン数は「片側の電球」か「両側の電球の合計」かがメーカーによって統一されていません。
数値の大きさだけ見てたら明るさは一緒というパターンもありえますので、表記に十分注意しましょう。
ルーメン(lm)値を参考にしたLED電球の選び方
白熱電球などの電球からLEDに取り換える場合、どのくらいのルーメン(lm)のものを選んだらいいかに悩む方もいるかと思われます。
ルーメン参考表などに照らし合わせて購入してもいいですし、現在はパッケージに「60W相当 810 lm」など記載があるため、その数字を参考に選ぶことをおすすめします。
まとめ
LED電球の明るさの単位をルーメン(lm)といい、数値が大きければ大きいほど明るくなります。
W相当とは、LED照明の明るさを白熱電球の明るさと同等程度になるものをわかりやすく表示したものです。
白熱電球からLEDに変えた際には、このW相当を参考にLED電球を選びましょう。
LEDは車のヘッドライトにも使われますが、ヘッドライトとして使う場合は配光が重要になり、ルーメン値が大きくても自分の視界は悪くなってしまうことがあります。
以上が、LEDの明るさの単位、ルーメン(lm)についてになります。
LEDについてもっと知りたい!という方はよろしければこちらの記事もご覧ください。
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