LEDは球切れしない?寿命とそのメカニズムについて

LED電球

LED電球は長寿命という話をよく聞きます。
最近の照明ではLEDに代わっているところも多くなっています。

それでは、他の電球はどのくらいの寿命で、LEDとはどれくらい違うのでしょうか?

電球・蛍光灯・LEDの寿命

よく使われている電球のそれぞれの寿命は以下のようになります。
白熱電球:1,000時間~2,000時間
蛍光灯 :6,000時間~12,000時間
LED  :40,000時間~50,000時間

時間だけだとよくわかりませんね。
1日8時間使用したとして換算すると以下の通りです。

白熱電球:約4か月~8か月
蛍光灯 :約2年~4年
LED  :約13年~17年

こうしてみるとLEDはかなり長寿命であることがわかります。

さらにLEDの寿命は、電球のように点かなくなったり蛍光灯のようにちかちか点滅して寿命となるのではなく、徐々に暗くなっていって最初の明るさから70%くらいになった時点を寿命と定めているだけなので、人によってはまだ使える明るさに感じる場合もあります。

LEDの明るさについては、こちらの記事を参考にご覧ください。

ルーメン(lm)とは?ワット数との違いや電球の選び方について

LEDが球切れはしないのはなぜ?

球切れとは、白熱電球や蛍光灯の場合はフィラメントが切れた時に起こります。

LEDの場合は、透明の樹脂に覆われた2種類の半導体をくっつけたダイオードに電気を流すことでプラスとマイナスの電気がぶつかり光を発します。

つまり、LEDには切れる心配のあるフィラメントが使われていないため球切れにはなりません。

寿命が10年以上は嘘!?すぐ壊れる原因は?

寿命が10年あると聞いていたのに、いざ設置して使用したらすぐ使えなくなったというお話も耳にします。

その多くはLEDそのものではなく、LEDの内側にある電子回路基板が原因です。
この電子回路基板の質が悪い場合、気温などの温度変化の耐えられず壊れてしまう可能性があります。

また、LEDには放熱のためのヒートシンクというものがありますが、密閉型の照明器具を使用したりお風呂場のように熱がこもりやすい場所であったりすると放熱が追い付かず故障の原因となります。

LEDに限らず、電球がすぐに切れるのは電球そのもの以外に原因がある可能性もあります。
よろしければこちらの記事もご覧ください。

蛍光灯の安定器って何?交換するメリットは?

LED電球を長持ちさせる方法は?

せっかく買ったLEDは長く使いたいですよね。
LEDを長持ちさせるポイントは以下の3つです。

①LED専用の照明器具を使って熱対策をする
②こまめに消灯する
③安価なだけではなく信頼できる物を買う

前述したとおり、LEDは電子回路基板が使われているため熱に弱いので、LED専用の照明器具を使ったり熱がこもりやすいところにはLEDを設置しなかったりすることで電子回路基板の劣化を防ぐことができます。

また、蛍光灯などは電気を点けたり消したりする際に一番消耗するので、つけっぱなしにしていた方が長持ちするといいますが、LEDは点けたり消したりする際には消耗せず電気をつけている間だけ消耗します。

最後に、安価なLEDは電子回路基板に低品質のものが使われている可能性があるので、購入する商品はよく検討するようにしましょう。

ただ、日本の企業が海外で生産をしている場合などがあるので海外製品が一概に低品質とは限りませんので、生産元の企業などに注目して製品を比較してみるといいでしょう。

まとめ

LEDは白熱電球や蛍光灯の何倍も寿命が長いといえます。

他の電球とは違いフィラメントが使われていないので球切れという現象は起こりません。

LEDがすぐ壊れてしまう原因の1つに電子回路基板の故障があります。
電子回路基板は熱に弱いので、正しく使ってLEDを長く使いましょう。

以上、LEDの寿命についてでした。

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